子供が保育園・小学校と他人との共同生活が始まると、親として心配なのがイジメの問題。
ここではイジメにあってしまった子供が出すSOSサインと、親の対処法について解説していきます。
園や学校には色んな子がいるので、中には悪い子も少なからずいるでしょう。
純粋だった子供も徐々にそういった社会に揉まれて成長していくのかも知れませんが、不運にも我が子がイジメに遭っていたら...。
それは本人にとっても親にとっても、とても辛い事です。
最悪の場合、命にもかかわるので親としては我が子を守ってあげたいですよね。
しかし、園や学校での様子をみる事は出来ませんから、イジメにあってるかどうかは家で気付いてあげるしかありません。
はじめに
はじめに、私の子供時代の話をしておきます。
私は小学生高学年位から高校生になるまで、基本ぼっちでした。
・・・言わば黒歴史ってやつですね。(ー ー;)
子供の頃、学校ではほぼ一人でいたので居心地が悪かったです。
授業と授業の間の休み時間も、昼休みも、一人で机に座っているかベランダで外を眺めていました。
早く休み時間終わんないかな〜と。(笑)
普通は休み時間が一番楽しいんでしょうね。
今思えば本当につまらない学生時代を過ごしていました。
グループ決めなんかでは最後まで残って、どこかに入れてもらったり。
イベント毎は尚更嫌でしたね。
思い出しながらも嫌な気分になりますが...。(・・;)
そうやってずっと黙って過ごしてるわけですが、
何も感じないわけではありません。
周りが私の事をどう思っていたかは知りませんが、周りの視線は気になるし、恥ずかしさもありました。きっと、暗いやつだなぁ〜と特に気にもしていなかったかもしれません。
自分で嫌な空気だなと思いながらも、打開したくても他人と話せなかったから何も変わらない。
・・・そんな学生生活でした。
マンガやドラマにあるような何処かに閉じ込められたり、水をかけられたり、上履きがどうのこうのとかはありませんでしたが、
時々小突かれたりちょっかいを出される事はありましたね。
イジメとまでは言わないのかもしれませんが、それがすごく嫌でした。
本当に嫌な学生時代を過しましたが、それでも休まず学校には行っていました。
何故、休まず学校に行っていたのか・・・。
それはたぶん、嫌でも行くのが当たり前だったから。
社会人でも過労死や働き過ぎでうつ病になったりする方がいますが、不思議に思いませんか?
そうなる前に、そんな会社辞めればいいのにと。
それが出来ないのはやっぱり、行くのが当たり前になっているからなんじゃないでしょうか。
本人には正常な判断が出来ず、もう自分で打開するのは難しいんでしょうね。
そんな時は、周りの手助けが必要なんだと思います。
我が子にそんな思いはさせたくないですし、親として何か出来ることがあるならしてあげたい。
この記事では、自分も感じてきたからこそ分かる実例もふまえて書きました。
一例ではありますが、この記事が誰かの参考になれば幸いです。
イジメにあっている子供のSOSサイン
イジメに遭っている時、殆どの子供は親に話しません。しかし、状況が悪ければ様々なSOSサインが表れます。
あくまでも可能性の一つではありますが、子供がイジメに遭っている可能性があり一人で悩んでいるかもしれません。
一人で悩んだ末に自殺を選択してしまう子もいます。
そんな事にならないよう、もし子供に下記のようなサインが現れたらイジメの可能性を疑ってみて下さい。
そして、深刻な状況であれば適切な対処を取り手遅れにならないようにしましょう。
私が重度と思う順に並べてみました。
【イジメに遭っている時のSOSサイン】
☑︎学校へ行きたくないと言う
☑︎病気ではなく、腹痛や頭痛を起こす
☑︎元気がなく、あまり話さない
☑︎成績が極端に落ちる
☑︎怪我や痣が増える
☑︎洋服がよく汚れている
☑︎よく持ち物が無くなる
☑︎友達の話をしない
☑︎外とは逆に、家で威張った態度を取る
イジメにも色々とありますので、順番は参考でしかありませんが、私の実例をふまえると身体に異変が起きたり「学校へ行きたくない」などの主張が見られたら重度の可能性は高いように思います。
最後の「家で威張った態度を取る」というのは、私の実例です。
外で大人しくしている分、溜まったストレスを家で解放してしまう状態です。これはこれで、ストレスを発散し精神状態を保とうとする行動だったりするので、まだマシな気がします。
ストレスを溜め込んでしまうと腹痛や頭痛になったり、最悪自殺を考えるようになる可能性もあるので危険です。
本人に聞いてみる
観察していてもSOSサインを見抜けなければ、本人と会話をして気付ける事もあります。
話しを聞くと言っても、当然「イジメられてない?」と聞くのではありません。
「イジメられてるの?」と聞かれても、素直に「うん」とは答えられない子が殆どだと思います。むしろバレたくないと思い「ううん」と答えるでしょう。
例えば下記のような質問をします。
①「学校に会いたくない人っている?」
子供「いる」
親「なんで会いたくないの?」
子供「●●●●(理由)」
②「学校は楽しい?」
子供「楽しくない」
親「なんで楽しくないの?」
子供「イヤな人がいるから」
このように、イジメに繋がるような関連する内容を短く聞きます。
子供自身も辛いので、愚痴だけならイジメを知られる事はないだろうと、気持ちを少し吐き出してくれる可能性があります。
一例ですが、私が親に聞かれたら上記のように回答していることでしょう。
もしお子さんがこのような愚痴を漏らすようなら、学校でイジメに遭っているか辛い思いをしている可能性は高いと考えられます。
イジメに遭わない為には
スクールカースト
学校には上図のような『スクールカースト』というものがあります。学校でのヒエラルキーです。
ヒエラルキー(ドイツ語: Hierarchie、ヒエラルヒー、英語: hierarchy、ハイァラーキ)とは、階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。
そしてこのスクールカーストの下層がイジメの対象になりやすいとされています。
正直イジメをする側の気持ちはさっぱり分かりませんが、自分より下と思っている人間に暴力行為をする事で優越感にでも浸れるんでしょうか?
上層である1層や2層の同階層内でもイジメはありますが、確率や可能性で考えればイジメを受けるのは殆どが最下層の子でしょう。
イジメに遭いにくい環境にする
スクールカーストの最下層がイジメられやすい、
という事が分かれば理屈は簡単です。
現状最下層にいてイジメに遭っているのであれば、
スクールカーストの2層より上になればいい。
とはいうものの、もちろん簡単にはいかないのも知っております。
自分もそうでしたから。
はじめに私の黒歴史をお話ししましたが、間違いなく最下層にいた私が変わったのは、高校生になった時です。
「今日から俺は!」じゃないですが、嫌な状況から打開したいと、高校生になったら変わろうと自分の中で考えていたからです。
何をしたかと言うと、
好きな事でもなんでもなんでもいいんです。同級生と話しをする事。
友人を作り、学校へ行くのが苦痛にならないようにと努力しました。(私にとっては努力しないと出来ない事)
そこで幸いな事に親友と呼べるような友人が出来て、今までと違った充実した学校生活を送れるように変わりました。
当然ですが、イジメをするやつが悪なのでイジメられる側に非はないのですが、いなくなれと願ってもいなくなったりはしません。
イジメをする人間は、残念ながら数パーセントは必ずいます。
イジメに遭わないようにする為には、自分が変わる事。
私は、高校入学をきっかけと決めて変わる努力をしましたが、この「きっかけ」が難しく努力がいるところなんですよね。
あくまで可能性を低くするという話ではありますが、友人を作りぼっちにならないのが最も有効なのだと思います。
親が取るべき対処法
子供がイジメられているとして、親に出来る事なんてそうないのかもしれません。
極論を言えばイジメられない事が解決ならば、イジメるやつを消すしかありませんから。(実際には出来ませんが。)
子供は親に心配をかけたくないと思い、自分がイジメられてるというのは恥ずかしくて知られたくないとも思います。
イジメられていると本人から聞く事は、まずないでしょう。
それでもSOSのサインが出ているならば、よっぽど悪い状況かもしれません。
見守っていてもいい状況もありますが、子供の状況を見極めて適切な対処をしてあげましょう。
学校へ行かせない
よくイジメで自殺した子のニュースを見ていると分かると思いますが、
学校は当てになりません!
まぁ、イジメは対処の難しい問題なので、先生になんとかしろというのも酷な話だとは思いますが。
こちらの書籍は、「学校は行かなくてもいい」
と、学校以外にも選択肢がある事を伝えています。
(もを強調している所がポイント)
個人的な意見になりますが、私はあえて辛い思いをして生きる必要なんて無いと思います。
親にも「学校はきちんと行きなさい!」なんて、何も考えずに固定概念だけで易々と言わないで欲しいと思います。
子供に辛い思いをさせ、追い込むだけです。
「学校へ行きたくない!」なんて、よっぽどでない限り子供からは言い出せないでしょう。
親の方から「学校、嫌だったら行かなくてもいいよ」と声を掛けてあげれば良いと思います。
園児はわりかしすぐ言いますが、園児の場合は感情を表に出しやすいので、自己成長してくれるか見極める必要があります。
転校する
そもそも学校が悪いわけではなく、イジメる人がいて、子供がターゲットにされるという不運が悪いのです。
その状況を一度リセット出来るのが転校です。
いざ転校を考えると手続きやらなんやらと、腰が重くなる事と思います。
イジメを受けているかどうかも定かでなければ、そうそう転校という判断は出来ないでしょう。
イジメを受けていると断定出来て改善する余地が無ければ、考えるべき対処法です。
しかし、子供が現状スクールカーストの最下層ならイジメに遭う確率は高いままです。
運よくイジメられる事なく過ごせれば良いですが、また同じ目に遭えば「何処に行っても・・・」、というネガティブな感情がトラウマとなる危険性もあります。
友達作りを手伝う
イジメに対する根本的解決法は、子供が変わる事だと思います。
イジメは何処に行っても存在します。
それこそ社会人になってもありますからね。
私が考える親に出来る事の一つは、子供が友達を作る手伝いをする事です。
過保護と思われる方もいるかもしれませんが、きっかけ一つでその子の人生は大きく変わるかもしれません。
人生も青春時代も、一度切りです。
具体的な例としては、
- 子供の同級生の親と仲良くなる事です。そしてその子供同士が友達になる事を願います。
- 近所に同級生がいれば、一緒に学校に行けるように親が話しを付けてあげるなど、友達が出来るよう促してあげます。
子供の状況次第で、親が対処すべき段階であれば、見守るだけでなく親から状況を変えてあげる努力も必要です。
我が家ではコミュ障の私に代わって、妻が保育園の同級生の親とLINEでやり取りし、小学校の登校も一緒に行こうと話しを付けていました。(感謝)
おかげで子供は友達と仲良く学校へ行き、ひとりぼっちにはなっていません。
友達がいるのと、ひとりぼっちでは精神的に雲泥の差があると感じます。
(両方体験しての実感です)
人との接し方は小さい頃から徐々に学んでいくものだと思いますし、私も子供時代が違えば今のようにコミュ障にはなっていなかったかもしれません。
イジメられてないか調べる方法
もし、うちの子がイジメられてるかもしれないと実態を知りたい場合、小学生以上になると先生に相談しても当てになりません。子供も、先生の前で堂々とイジメるほど馬鹿じゃありませんから。
子供のSOSサインも分からず判断が難しい場合は、第三者に確認しないと実態は分からないでしょう。
私の思い付く限りでは同期生に確認するか探偵事務所に依頼するかですが、同級生に確認するというのは難しく、それが真実かどうかも定かではありません。
探偵事務所に依頼する
もし自分の子供が深刻な状況に見え、判断に悩んでいるのであれば、手遅れになる前に行動するしかありません。
相談だけなら無料で出来る所もあるので、探偵事務所に相談するという手があります。
今は浮気調査だけでなく、イジメの相談も多いようなので、実例をふまえて相談に乗ってくれることでしょう。
\24時間365日 相談無料/
まとめ
イジメを受けて自殺するというニュースを見ると、何故被害者が不幸にならなくてはいけないのかと、憤りを感じます。
もし自分の子供もイジメにあってしまったら。
SOSサインには気付いてあげて下さい。
そして適切な対処をしてあげて下さい。
何も知らずに間違った対処をしてしまうと、状況を悪化させてしまうなんて事もあります。子供を追い込むのではなく居場所を作ってあげて、ストレスを溜めないように見守ってあげて下さい。
ポイントは、SOSサインが出ているかどうか。
もしSOSサインを感じたら状況が悪い可能性もあるので、親の方から改善の手を差し延べること。
大事なのは楽しく生きる事です。
今の環境が悪ければそれはもう運が悪かったと諦めて、思い切って環境を変えてしまう方が良いと思います。
選択肢は無限大です。
そして、当然ですがイジメに遭わないのが一番良いです。
友達を作るなど子供の環境作りに親が出来る事もあるので、可能な範囲で助力してあげてはいかがでしょうか。
かなり私心が入ってしまい、ぼっち前提の内容が濃くなってしまいましたが、
この記事が誰かの役に立てれば幸いです。