こんにちは、ひかるです。
スマホやタブレットは年々普及率が高まり、子供達にも馴染み深いものになってきました。
2018年内閣府の調査によると、小学生のスマホ普及率は30%だそうです。
3〜4人に1人は持っているんですね。
私が携帯を手にしたのは高校生ですから、昔とは全く環境が違います。
昔は漫画や映画の世界だったロボットやAIまでも、ペッパー君然り、今や現実社会にも浸透し始めていて、IT業界が急速に成長しているのを実感します。
そんな中、2020年から小学校でプログラミング教育が必修化になります。
ここではプログラミング教育の目的と、楽しく学ぶ方法を2つご紹介します。
2020年プログラミング教育の必修化について
《新学習指導要領より》
小学校においては、文字入力など基本的な操作を習得、『プログラミング的思考』などを育成。コーディングを覚えることが目的ではない。
※プログラミング的思考とは
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合
せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合
わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意
図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
引用元:プログラミング教育:文部科学省
目的は『論理的思考力』を身につけること
プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせることで論理的思考力を身につけていくというのが目的です。
「コーディングを覚えることが目的ではない」ともあり、プログラミング言語の記述を覚える事は目的ではありません。
※コーディング:プログラムを書くこと・プログラムの記述
論理的思考力を身につける具体例
具体例としては、こんな感じです。
【例.ロボットにボールを持ち上げさせたい場合】
ロボットにボールを持ち上げさせるというゴール地点が見えて、問題はそこまでのプロセスを考える事です。
「まずどうやってロボットをボールの位置まで移動させようか?」
「この順番で移動すれば辿り着けるんじゃないかな・・・。」
「手を出すのはボールの位置に着いてからじゃないとぶつかっちゃうよね。」
「よし、この順番でプログラムを組もう。」
〈コーディング部分〉
- ロボットをボールの位置に移動させる
- ロボットにボールを掴ませる
- 掴んで持ち上げる
しかし、ボールが滑って持ち上げられませんでした。
失敗です。
トライ&エラーで子供達は考えさせられます。
「何処がいけなかったんだろう?」
「掴む位置が悪いのか、掴む力が悪いのか・・・。」
「そうだ!下の方を持たせればいいんじゃない。」
「それなら、ロボットを屈ませて下の方を掴ませよう。」
順番は、
〈コーディング部分〉
- ロボットをボールの位置まで移動させる
- ロボットを屈ませる
- ロボットにボールを掴ませます
- 掴んで持ち上げれば
成功しました!
論理的思考力とは、こんな風に物事の因果関係を筋道立てて考える力で、ロジカルシンキングなんて言い方もします。
ロジカルシンキング(logical thinking)とは、一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである。日本語訳として論理思考あるいは論理的思考と置き換えられることが多い。
引用元:Wikipedia
人が感覚的に行っている簡単な動作も、プログラミングではトライ&エラーを繰り返すことになります。
成功させるにはどうしたら良いのか?
子供達はプログラミングを通す事で、必然的に論理的に考え、プログラミング的思考が養われるというわけです。
これは、ビジネスにおいても非常に重要な力です。
社会人になっても論理的思考力のない人は、行き当たりばったりな行動をしがちで、トンチンカンな事をしたりします。
トンチンカンなんてきょうび言わないか・・
(^_^;)
そんな人、時々いますよね。
論理的思考は、分析能力や問題解決能力に繋がります。
論理的思考力のある人は、言うなれば名探偵コナンみたいなもんです。
きっと推理力も高いでしょう。
繰り返しになりますが、小学校のプログラミング教育の目的は、プログラムの記述ではありません。
プログラムの記述方法は大人になってからでも学べますし、正直エンジニアを目指すわけでなければ本格的なコーディングを覚える必要はありませんからね。
まずは今後あらゆる場面で必要となる、論理的思考力を身につけましょう
2019年9月はプログラミング教育推進月間
文部科学省は、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」と設定し、2020年からの必修化に向けて、準備を推進しています。
具体的には、
- 期間中に、プログラミングの授業に取り組んでもらうよう推進
- 応募により、スペシャル授業を民間企業と連携し実施(会社訪問・講師派遣)
- 民間企業によるプログラミング教育に関する動画配信
文部科学省では、プログラミング教育の必修化に向けポータルサイトを立ち上げています。
協力企業は錚々たる顔ぶれ
Apple Japan, Inc.
株式会社NTT ドコモ
グーグル合同会社
佐川急便株式会社
積水ハウス株式会社
Twitter Japan 株式会社
株式会社ディー・エヌ・エー
トヨタ自動車株式会社
日産自動車株式会社
日本郵便株式会社
ひろしま自動車産学官連携推進会議
フューチャー株式会社及びライブリッツ株式会社
株式会社Preferred Networks
本田技研工業株式会社
ヤマトホールディングス株式会社
LINE 株式会社
リコージャパン株式会社
もしかしたら、お子さんの小学校でスペシャル授業を実施するかも?
プログラミングを楽しく学べるプログラミングトイ(おもちゃ)
プログラミングって馴染みの無い人にとっては小難しいイメージもあるかと思いますが、楽しく学んでいけば自然と慣れるものです。
特に小学校ではプログラミング言語の習得より、論理的思考力を身につける事を重視していますから、プログラムの入力は直感的で簡単な操作でも問題ありません。
そこで、遊びながら自然とプログラミングに馴染む事が出来る、「プログラミングトイ(おもちゃ)」の人気が高まっています。
子供向けに作られているのでプログラム方法も視覚的・直感的で分かりやすいものが多いです。
パソコンやタブレットでプログラム作成しロボットを遠隔操作するタイプや、ボタンでプログラムを記録して動かすタイプなど様々。
遊び心ある教材がたくさんあります。
それでは、これから小学校で始まるプログラミング教育に先駆け、プログラミングを楽しく学べるプログラミングトイをご紹介します。
レゴのプログラミング教材
『WeDo2.0 for home』
【対象年齢】5歳~
【価格】27,700円
【特徴】
- レゴブロックを組み合わせて色々なロボットが作れる
- アプリのアイコンをタッチする直感的なプログラミング
- パソコンorタブレットを使用

言わずと知れたレゴのロボットプログラミング教材です。
レゴブロックなのでお子様一人でも楽しみながら組み上げられます。
ソフトウェアには8つの入門コンテンツに、8つのプロジェクト、プログラミング的思考を育てる課題が8種類入っていて、ワークブック付きなので家庭学習に最適!
入門的な製品になっています。
『マインドストーム EV3 for home』
【対象年齢】10歳~
【価格】63,300円
【特徴】
- レゴブロックを組み合わせて色々なロボットが作れる
- アプリのアイコンをタッチする直感的なプログラミング
- パソコンorタブレットを使用
- レゴ社とマサチューセッツ工科大学の共同開発

高学年以上向けのロボットプログラミング教材です。
たっぷり学べる48項目のチュートリアル。高学年のお子さんやWeDoでは物足りない方にはこちらがおすすめ。教育機関向け教材の家庭学習版でこちらもワークブックが付いています。
子供に与えるには高額ですが、プログラミングスクールと比較すれば断然こちらの方がお得感があります。
Makeblockのプログラミングロボット
『Codey Rocky(コーディーロッキー)』
【対象年齢】6歳~
【価格】14,000円
【特徴】
- 可愛い犬型プログラミングロボット
- アイコンをドラッグ&ドロップする直感的なプログラミング
- スマートフォンorパソコンorタブレットを使用
- プログラミング学習をサポートするAI対応製品
組み立て不要で購入後すぐに、操作可能。多数のセンサー(音声センサー、光センサー、ジャイロセンサー、色識別センサー、グレースケールセンサー、IR距離識別センサー)を搭載していて、様々な遊び方が可能です。
『mBot(エムボット)』
【対象年齢】8歳~
【価格】14,000円
【特徴】
- 初心者でも簡単に組み立てられるロボットキット
- アイコンをドラッグ&ドロップする直感的なプログラミング
- スマートフォンorパソコンorタブレットを使用
スマートフォンを使ってラジコン操作も可能。拡張性が高く、別売りの拡張パックを組み合わせれば様々な機能を持ったロボットにアップグレード出来ます。
本格的に学ぶなら小学生向けプログラミングスクール
プログラミング教材は、家庭でお父さんお母さんの手助けが必要になる事も多いでしょう。説明書を読みながら、子供に教えてあげたり手伝ったり。
しかし、プログラミング教育なんてした事がないから教え方が分からない・・・。
教材を買ったものの教育出来なければ、ただのおもちゃになってしまいます。
そうならない為にも、『論理的思考力』を身につけるためには、子供向けプログラミングスクールがおススメです。
社会のIT化が進みプログラミング教育の必修化の影響もあってか、プログラミングスクールの人気が急上昇しています。
特にここ数年で小学生向けのスクールが急増中。
ひらめき・組み立て・試行錯誤の力を育てる『Z会プログラミング講座』
Z会では問題を発見・解決出来る人材を目指して、プログラミング講座・学習を行っています。
カリキュラムは「基礎編」「発展編」の二種類で、下記の通り。(2019年7月)
契約内容 | 基礎編 (小1~小4推奨) |
発展編 (小4~推奨) |
受講料 | 月額:5,000円 年払:50,998円(1ヶ月あたり4,250円) |
月額:6,999円 年払:71,384円(1ヶ月あたり5,949円) |
レゴ WeDo2.0 基本セット |
26,136円 (初回のみ) |
- |
教育版レゴ マインドストーム EV3 基本セット |
- | 57,780円 (初回のみ) |
カリキュラム | 全12回(1年間) | 全24回(2年間) |
※いずれもiPad必須です。
(受講される方でお持ちでない場合は、特別価格で購入出来ます)
プログラミング学習はどうしても、教材とプログラミンを行う為のデバイス(Z会ではiPad)が必要になってきます。
プログラミング講座・学習の流れ
学習の流れは、ロボット教材とワークテキストを基に進めていきます。
1ヶ月毎にテーマにチャレンジし、提出。解答がレポートで届くという流れになります。
オンラインプログラミングスクール《D-SCHOOL》
教材で学ぶのではなく、教室で学びたい。
でも近くにプログラミング教室がないという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、オンラインスクールも一つの方法です。
オンラインで学ぶ!小中学生向けプログラミング D-SCHOOLオンライン
【対象学年小学1年生~・小学3年生〜】
こちらは子供に大人気「マインクラフト」を学びに変えるオンラインスクール 。
数理能力や創造力を育む「マイクラッチコース」低学年向けの「マイクラッチJr.コース」、一緒に英語も学べる「英語&プログラミングコース」、空間認知能力や論理的思考力を養う「ロボットプログラミングコース」もあり、いずれも小学3年生くらいから、好きなコースを選んで楽しく学べます。
月額3,980円~とリーズナブルなのが魅力です。
オンラインの良いところは、空き時間に自宅で出来る事。親が一緒に見てあげる事も出来るので、子供と一緒に学ぶ事も出来ます。
\初回14日間無料体験あり/
まとめ
教育も社会の変化に合わせてだいぶ変わってきていますね。
子供達の将来を考え、論理的思考力の育成はとても良いことだと思います。
ただ、2020年は学校の先生も初めてプログラミング教育を行うわけですから、初めのうちは上手に指導出来るのか疑問も残ります。
特に学校は集団なので、分からないまま先に進んでしまうという心配も。
そう考えると、専門のプログラミングスクールで学ぶのが1番かとは思いますが、家庭学習が可能ならプログラミングトイは秀逸ではないでしょうか。
今回はプログラミング的思考を育む、2つの方法「プログラミングトイ」と「プログラミングスクール」についてご紹介しましたが、
どちらも子供が楽しみながら学べる方法かと思います。
子供に学ばせたいと感じた方は、是非検討してみてはいかがでしょうか。
"楽しみながら"というのが非常に重要です!
※人は楽しいとドーパミンが分泌され、思考力や記憶力が高まります!