昨今、凄惨な事件・事故が多い中、ニュースを見るたび考えさせられます。
「自分の身を守るにはどうしたらいいのか?」
ドライブ中のあおり運転、変質者や誘拐など自分に何の落ち度がなくても、事件・事故は起こります。
そんな時、自分の身はもちろん家族の身も心配でなりません。
都合よく警官が助けてくれるなんて確率は非常に低いでしょう。事が起こってからでは遅いので、自分で身を守る方法はないものか・・。
探してみると、通販ショップで様々な護身用グッズが売られています。
果たして使えるものはあるのか?自分なりに考察してみました。
正直、防ぎようのない事もあるでしょう...。
しかし、護身用グッズを持つ事により少しでも被害から回避出来る可能性が上がるのであれば、持っていて損はないのではないでしょうか。
護身用グッズと軽犯罪法について
はじめに、護身用グッズを携帯する場合「軽犯罪法違反」になる可能性があるので、その点は抑えておきましょう。
【軽犯罪法】
正当な理由なく他人の生命を脅かす武器を携帯し、出歩いてはならない
「護身用」が正当な理由にあたるかどうかは警察官判断になり、軽犯罪法違反で捕まる可能性はあるようです。
確かに殺傷能力があったり武器にもなる点で、悪用される可能性を考えれば全てを許可、という分けにもいかないのでしょう。
現時点では、保管は問題なし。携帯するのは「護身用という理由」でも隠し持つのが無難。
※市販されていますが、購入後は自己責任です。
【考察】使えそうな護身用グッズ
しかし、護身用グッズは常に携帯していなければいざという時に使えませんよね。
また、例え持っていたとしても使えるかどうかも別問題としてあります。
例えば相手が武器を所持していたら、女性や子供は恐怖で固まってしまうかもしれませんし、報復を恐れて抵抗(攻撃)すら出来ないかもしれません。
つまり、持っていても使えなければ意味がありませんよね。
それでも、威嚇効果など持っているだけで効果的なものもあるので、実用性が重要かと。
ここでは、実際に使えそうな護身用グッズを、以下の観点から考察してみました。
- 携帯性(★〜★★★)
- 対象者
- 用途
- 実用性 (★〜★★★)
- おススメ度(★~★★★)
クボタン
クボタンとは、在米日本人で空手家の窪田孝行が考案した護身用具である。また、クボタンを使う護身術の術技体系のことクボタン護身術と呼ぶ。引用元:Wikipedia
参考価格:500〜1,000円
価格の安さと、キーホルダーに付けられる大きさという手軽さから、人気商品になっているようです。手に握り相手を突いて攻撃する事で、犯罪者を撃退します。
- 携帯性:★★★
- 対象者:全般
- 用途:非武装の痴漢・暴漢を撃退
- 実用性:★★☆
- おススメ度:★★★
【考察】
キーホルダーにして持ち運べるので、携帯性に非常に優れたグッズ。カラーバリエーションもあり、オシャレに携帯する事が可能。
握って先端で突くだけなので使用方法も簡単!これなら子供から大人まで、男女問わず使用出来ます。
先端も尖りすぎてないので自分に刺さる心配もなく、それでいて突かれたら痛そう・・。
痴漢や暴漢などに、一撃強打を与える事で逃げる隙を作れそうです。
武器を持っていない相手なら、武器を持っている分アドバンテージを持てますが、リーチが短い為、刃物など武器を持った相手には通用しないと思われます。
使う前に、握り方や突くのに有効的な場所を一通り学んでおきましょう。
【使い方】
手の小指側を凸部にして、お尻側を親指で抑えます。
太もも・肩・手の甲などを狙いましょう。狙い所により殺傷能力もありそうなので注意が必要です。
タクティカルペン
参考価格:1,000〜4,000円
普段はボールペンとして使用し、緊急時は護身用やガラスを破る緊急脱出用としても使用できます。鋭角なものは、殺傷能力も高く注意が必要。
- 携帯性:★★★
- 対象者:大人の男性・女性
- 用途:非武装の痴漢・暴漢を撃退
- 実用性:★★☆
- おススメ度:★★★
【考察】
ペンタイプなので携帯性に非常に優れたグッズです。持っていても何の違和感もなく常備する事が出来ます。
こちらは鋭く殺傷能力が高いので子供が扱うには危険な気がします。
大人が使用するのが良いでしょう。
しかし、鋭角すぎて相手を攻撃するのにも躊躇われそう・・・。仮にこれで身を守れたとしても相手を必要以上に傷付けてしまうと、自分の心にも傷が残りそう。(ー ー;)
武器を持っていない相手には、刺さないまでも威嚇する効果がありそうなので、まずは見せ付けて威嚇しましょう。
それでも襲ってきたら使用するという感じでしょうか。
クボタン同様リーチが短い為、刃物など武器を持った相手には通用しないと思われます。
さすまた
参考価格:5,000〜15,000円
不審者から一定の距離を置き、取り押さえる道具。壁や床に押さえつける事で、身動きを取れないようにします。主に家や施設に備え付けておき、侵入者に使用します。
- 携帯性:★☆☆
- 対象者:大人の男性・女性
- 用途:侵入者・不審者を取り押さえる
- 実用性:★☆☆
- おススメ度:★☆☆
【考察】
こちらは家にあったらいいな、レベルかと思います。さすがに携帯してたら西遊記の叉護杖(さごじょう)状態になってしまうので、持ち歩けません。(笑)
家や施設に侵入してきた不審者を押さえつけるのに使用出来ますが、 壁や床に押し付けなくてはいけないので使用難易度は高いように思います。
2人~3人で押さえつけるのであればリーチもあり安全性も高いように思いますが、個人使用には向かないと思われます。
警棒
参考価格:3,000〜20,000円
警棒と言えば警察や警備員の定番アイテムですが、LEDハンディライト付きなど警棒型商品から高威力の特殊警棒まで市販されています。
威力ある特殊警棒は↓こちらのサイトで販売しています。
強力なものでは頭蓋骨を陥没させる程の威力があります。
特殊警棒は三段式に伸縮するタイプが多く、一瞬で3倍の長さに伸びリーチが保てるので心強いです。
- 携帯性:★★☆
- 対象者:全般
- 用途:暴漢を撃退
- 実用性:★★☆
- おススメ度:★★☆
【考察】
LED付きはライトとして使え、いざという時には棍棒のような武器にもなります。夜間の散歩や帰宅時などに、ライト兼護身用グッズとして優れているんじゃないでしょうか。
ただし、それなりに大きいので常に携帯するのは難しそうです。
ライトを顔に向けて放てば光で威嚇する事も出来ますし、振り回すだけでそこそこの威力を発揮してくれそうです。リーチもあり、武器を持った相手でも少しは抵抗出来そう。
子供や女性にも扱いやすそうですが、相手に奪われないよう注意が必要です。
スタンガン
参考価格:5,000〜20,000円
電撃ショックを与えて激痛を与える、護身用グッズの定番アイテムですね。
スタンガンは空中放電スパークさせる事で、光と音で威嚇する事も出来ます。
TMM社製 スタンガン S-315 放電(スパーク)動画(1)
試し打ちした動画も見ましたが、針を何本もチクッッと刺したような痛みが走るようです...。威力にもよりますが受けると感覚が麻痺し、数分間は動けなくなるようなので、その隙に逃げられます。
amazon等ショッピングサイトでの販売はなく、防犯グッズなどの専門店で販売されています。スタンガンも↓こちらのサイトで販売しています。
- 携帯性:★★★
- 対象者:大人の男性・女性
- 用途:痴漢・暴漢・不審者を威嚇・撃退
- 実用性:★★★
- おススメ度:★★★
【考察】
小型で威力も抜群。光とスパーク音で威嚇もかなり効果高そうです。
何より威嚇で去ってくれれば、相手と争わずに済むので使いやすいのではと思います。
一撃!且つ一瞬で相手をひるませられるので、反撃される可能性も低くなりますし、実用性が高いと考えられます。
種類はサイズや電圧の違いなど、色々なものがありますが、スタンガンの威力は電圧×電流で決まります。
一概に高電圧=高威力ではありません。
相手を威嚇出来る空中放電スパークは、基本的に電圧が高くなる程大きくなります。
購入する際は、携帯性や安全性など総合的に判断される事をおススメします。
※スタンガンは乾電池又は充電式なので、電池切れに注意。
催涙スプレー
正規品 motedo 防犯スプレー TG-2508 護身用 コンパクト (1本)
mace(メース) 催涙スプレー トリプルアクション ポケットモデル 80141 11g
参考価格:2,000円
上の商品は携帯電話より小さいキーホルダータイプ。
試し打ちはやめた方がいいという位、強力なようです。顔に目掛けて噴射すれば、目・鼻・喉に甚大なダメージを与え、相手の戦意を喪失させる事が出来ます。
- 携帯性:★★★
- 対象者:全般
- 用途:痴漢・暴漢・不審者を撃退
- 実用性:★★★
- おススメ度:★★★
【考察】
初めはスプレーなんかで撃退出来るのかなぁと思っていましたが、口コミや評価を見るとかなり効果がありそうです。
子供から大人まで使え、ターゲットを問わず使用出来るでしょう。スプレーをかけるだけなら殺傷能力もなく、躊躇わずに使用出来るんじゃないでしょうか。
小さいものはポケットにも収まるサイズで、携帯性にも優れています。
暗い夜道など、場所により直ぐに使用出来るように持っていると、気持ち的に安心出来そうです。
スタンガンのように電池切れの心配がないのも良い点。
防護服
参考価格:15,000〜30,000円
日本で護身用の防護服となると、防刃用が殆どです。
ベストやシャツタイプもありますが、ここでは防刃パーカーをご紹介します。パーカーなら外出時の普段使いも、それ程違和感なく着用出来そう。パーカーは急所である首までカバー出来るのがポイントです。
- 携帯性:★★☆
- 対象者:大人の男性・女性
- 用途:刃物を持った不審者から身を守る
- 実用性:★★☆
- おススメ度:★★☆
【考察】
本当の意味で身を守る防御系護身用グッズで、刃物を持った相手から身を守る事が出来ます。日本で凶器といえば刃物が使われる事が殆どなので、致命傷を避ける効果は高そうです。
但し、刃物にしか通用しないので他の攻撃性あるグッズと併用すると良いかもしれません。
海外の護身用グッズ
日本はこれでも世界的には平和な国です。2018年の国際平和指数ランキングでは9位と、TOP10入りしています。
ちなみに中国は112位、アメリカは121位です。
それでは日本より遥かに治安が悪い海外では、どのような護身用グッズがあるのか、調べてみました。
【中国】
携帯火炎放射器(スティックバーナー)
色々とやりすぎ感のある、ある意味中国らしいグッズ。
短いライトセーバーですね!
護身用じゃなくても欲しいなぁ〜バーベキューとかで使えそうな。(笑)
BBQでコレ出したらカッコよくないですか。
「ヴゥウォォーン」って、炭に火付けたり肉焼いたり。
と冗談はさておき、最高温度1,800度らしいので一瞬で焦げそう。( ̄∇ ̄)
威嚇は出来るかもしれませんが、相手に火がついてしまったらまずいですよね。 (ー ー;)
護身用グッズとしては、やりすぎ感があるのでアウト!
【アメリカ】
銃
アメリカは銃社会なので、護身用グッズというと一般的にも銃なんですよね。アメリカの世帯あたり銃所持率は40%にも及びます。
護身用というか、武器です。
殺傷能力MAXで「やられる前にやれ」って感じです。
もちろん日本では所持もできないので、アウト!
護身用グッズまとめ
殺傷事件や誘拐、強盗、強姦、痴漢など様々な犯罪が起きています。中には無差別なものも多く、事件に巻き込まれるかどうかは運もしくは確率の問題です。
「自分の身は自分で守る」
護身用グッズは用途毎に多種多様あり、携帯性・実用性の高いアイテムを数種類備えれば、突然起きる犯罪から身を守る確率も上がるでしょう。
個人的には、クボタンやタクティカルペンは安いので、気休めに一つ位持っていてもいいかと。
更に、出来ればスタンガンか催涙スプレーを持ちたい所ですが、費用対効果からみて個人的に1番おススメなのは催涙スプレーですね。
特に身体的弱者である女性や子供が、犯罪者に立ち向かうには非常に有効な護身用グッズだと思います。
何時どこで巻き込まれるか分からない犯罪に備え、常備してみてはいかがでしょうか。